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Muskel

2017.12.07 (Thu)

「相変わらず、店員はいないんだな」
女性人気もあるこの店だが、オープンした時から店主のナデシコの姿しか見たことがない。
「募集はかけてるんだけど…店長である私の顔を見た途端
驚いてすぐ帰っちゃうのよ。失礼しちゃうわ」
張り紙だけを見て応募してきたら、女性店員が驚くのも無理はないと思う。
ナデシコによると「涙を流しながら走って帰りだした」アルバイト希望の子もいたという。
…無理もない。扉を開けて出迎えるのが、2メートル近い男だったら。

「ま、女の子だったら無理もないわね。
こんな筋肉質な大男、どう見てもこのお店と不釣り合いだもの」
否定できない。僕だって、初めに訪れた時は男性向けの店だとしか思わなかった。

「みんな第一印象で決めちゃうのよ、私のこと。ちゃんと仕草だって女の子らしくしてるのに。」
似合わない。力こぶが目立つ、声も野太い。

「一旦落ち着いて、心の中を見てもらいたいわね。身体は男だけど、心は乙女そのものだって」
…そのくねっとしたポーズを大男がするのだから、違和感しか生まれない。
飲んでいるお茶自体は爽やかなものだが、彼のポージングが新たに苦味を強く感じさせる。
アイリスも話を切り上げるように「分かった分かった」と彼…彼女の語りに割って入った。


テーマ : 自作連載小説 - ジャンル : 小説・文学

22:59  |  小説  |  Trackback(0)  |  Comment(0)

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